山月記 中島敦 

だいぶ前に読んでみた。

 

長男が次男に向けてかけた言葉に愛を感じた。

人生の荒波にのまれ溺れかけている次男に、「人生は長いよ。だけど本気で何かを成し遂げようと思ったら、短い場合もある。高校の教科書に載っていた山月記読んでみるといいよ。若いうちに悩めるだけ悩んでおけばいい。」

私は灯台になれたらなって思ったものです。

 

早速買ってきて次男と私と読んでみました。

 

自分本位に生きてきた才能ある男性が虎になってしまう話なんですが、こんな言葉をある男に残しました。

 

「人生は何事をも為さぬにはあまりに長いが、何事かを為すにはあまりに短い」

 

自分のことに当てはめて考えてみると、確かにずっと続けてきた介護の仕事にしても成し遂げてはいない。そう考えるともっとするべきことがあったのに怠けていた気がしてならない。

 

あの時次男はどう思ったのかな。

小舟の舵を取りながら船出をしていった息子に今度会ったら聞いてみようかと思うのでした。